【雑記】近年の砲丸投げアメリカ勢

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クルーザーやコバクスは素晴らしいのですが、若い世代があまり育っていないという印象がずっと続いています。この数年で22m突破した選手はオッターダールやアウォトゥンデなど20代後半の選手ばかりで、若手の有望株だったワシントンやピペリも今年で25歳。砲丸投げ選手として脂が乗り始める時期ではあるが、20代前半の頃を思うとそろそろ大台突破してほしいと思っています。

と言いつつ、クルーザーとウォルシュは24歳、コバクスは25歳の時に22mの壁を突破しており、ごく一部の例を除き20代半ばまで年月を要するのはおかしなことではありません。ただ、上記の二人はこれらの選手よりも20代前半の記録が良かったものですから、怪我は仕方ないとはいえここまで時間を要してしまったのは意外でした。

ゴディナの学生記録(22m00)を更新するなら彼らかなと思っていましたが、二人とも大学卒業してしまった今破る選手が現れるのはまた先の話になりそうです。

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バイアーやファブリらイタリア勢の躍進が凄まじいのもあり、クルーザーやコバクスを欠いた状態で競り合えるかと言うと、中々厳しい戦いになりそうですね。まぁ、あの二人はドーハ以降毎年全盛期みたいなもんなので、いつ引退するのか全く予想できませんけども。

バイアー達はアトランタ五輪でアメリカ勢にしてやられた(4位)ダルソリオ氏ですが、30年近い時を経てアメリカに逆襲しつつあります。ファブリはコバクスを破って銅獲りましたしね。指導者って大事だなと投擲のメダリストを見ていて思います。

キャントウェルの息子・ジャクソン君が陸上を選んでくれたらそう遠くない未来にアメリカを背負って立ってくれそうですが、アメフトにかなり色気を出しているので高望みはできませんね…。たとえアメフトの道を選んだとしても、砲丸投げの両親から生まれた彼が活躍してくれれば投擲界の面目躍如とは言えるかもしれません。投擲一家ってやっぱ強いっすね~遺伝子が。

  • 道草 みちか2024-04-26

    短距離だと親子で9秒台は一例だけ(しかも息子は親と比べられる重圧で自〇)なのに、この前のアレクナといい投擲は親子二代で成功する事もあるこの差は何か要因があるのでしょうかね?

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    • 投人2024-04-26
      ↳ 道草 みちか への返信

      成功することもあるどころか、投擲はクラウザーしかりアレクナしかり室伏さんしかり親の影響はとてつもなく大きいですね。
      まず考えられるのが、投擲で重要な身長・瞬発力など身体的要素における遺伝の比重が大きいことと、投擲を始める動機があるということでしょうか。
      そして身体面と同じくらい重要な技術的ノウハウも英才教育を受けることで如実に差が出ますよね。

      スプリントにも技術はありますけど、身体面の才能に由来する能力が大部分を占めるという現実があります。陸上経験がなくてもあっさり10秒台で走れてしまう人がいる反面、どれだけ厳しいトレーニングを積んでも11秒を切ることも難しい人はたくさんいます。速筋比率であるとか、腱の長さや腸腰筋の強さなど…。ほとんど先天的に決まっている要素が短距離ではあまりにも重要なんだと思います。

      短距離に限らず二世選手は大成しないイメージがありますが、投擲は先人たちによる技術の蓄積が非常に大事です。言うなれば強くてニューゲーム状態なんじゃないですかね、投擲チルドレンたちは。だから偉大な親を超えられると。

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