円盤投げ 新鋭 Ralford Mullings(ラルフォード・マリングス)が今季NCAA最高63.50m

アリゾナ州立大と言えばターナー・ワシントンだが、一年生から期待の新人が現れた。

ジャマイカ国籍の19歳

ラルフォード・ムリングスはアリゾナ州立大で円盤投げ・砲丸投げを専門とする2002年11月22日生まれの19歳。

出身はジャマイカの首都キングストン。

昨年までのベストは58m99で、身長は190㎝~195㎝の間と思われる。

ジュニア規格ではU20世界歴代9位・ジャマイカ歴代2位11位はトラベス・スマイクルの66m88の66m68を持つ期待の新鋭。

昨年のU20世界選手権でマイコラス・アレクナ(リトアニア)に次ぐ銀メダルを獲得した世代をリードする選手の一人だ。

ralford mullings
ジュニア時代はアレクナに次ぐ存在として活躍

 

今季は3月18日に円盤投げで62m47の自己ベストをマークすると、翌日の砲丸投げでは18m14をマークして好調ぶりをアピール。

そして今回63m50の今季NCAA最高を叩き出し、先日62m63を記録した同世代のライバル、マイコラス・アレクナをトップの座から引きずり下ろした。

 

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U20世界選手権ではアレクナに3m以上大差をつけられての銀メダルだったが、シニアの規格でアレクナのベスト(63m52)に肉薄。

元コーチも太鼓判

先日まで地元キングストン大学で競技していたが、今回からはアリゾナ州立大の特待生として試合出場している。

キングストン大学で4年間マリングスを指導したCaniggia Raynor氏は彼の成功を信じて疑わない。

 

「彼の努力できる才能、原動力、決意、決断力、そして忍耐力をこの4年でよく知っている。(彼を指導出来て)コーチ冥利に尽きるよ」

「彼の長所は技術修正を指摘されてもすぐにできる飲み込みの早さだね。それができる子は少ない。怪我があろうとなかろうと、彼のポリシーが曲がることはなく、チームメイトたちも“自分も見習おう”と良い刺激になっているよ」

 

ジャマイカを旅立った若き才能は、今後アリゾナ州立大のBrian Bluetrichが指導する。

 

盛り上がりを見せる男子円盤投げ

アレクナV&マリングスが世代をリード

 

今後二人のライバル関係は熾烈さを増し、クリスチャン・チェー(スロベニア)やワシントンら1999年世代にも脅威となってくることが予想される。

近年ジャマイカは世界陸上銀メダリストのフェドリック・ダクレスを始め、2018年U20世界選手権を制したカイ・チャン(PB:64m49)など60mスロワーを多数輩出しており、円盤投げのタレントに事欠かない。

ジャマイカは過去に三人世界ジュニアメダリストを輩出している。

ダクレス、チャン、そしてこのマリングスである。

偉大な先輩に続き、円盤投げ王国ジャマイカの新たな礎となれるか。

またしても楽しみな選手が現れた。

 

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