関西実業団選手権2024観戦記

全日本実業団への切符をつかむための前哨戦・関西実業団選手権にお邪魔してきました。

今回投擲種目はヤンマーフィールド長居で開催。サブトラには入ったことありませんでしたが、過去二回日本選手権で来ているので流石にすぐ到着しました。

やはり技術は強し

到着したのはまだ日差しの強い15時過ぎでしたが男女のハンマー投トライアルが行われていました。

残念ながら当初エントリーリストにいた福田翔大選手は欠場(知ってましたが)となりましたが、久々にハンマー投を観戦することができました。

優勝したのは森垣和也選手と奥井小晴選手。二人とも飛距離が安定しており、ターンの技術に裏打ちされた結果のように思います。本人の手ごたえとしては色々思うことはあるでしょうが、しっかり軸の通ったターンをしていて飛ぶ理由がよくわかります。

なかなかどうして良い天気でした☆

改めてハンマー投は難しい競技だと思いました。

右ネットによくかする選手やリリースの時にハンマーに引っ張られてしまう選手、バランスを崩して転倒する選手もいました。

技術的な課題や癖が出たのかなと思って見ていましたが、投擲は再現性を追求する競技。練習でできないことが本番でできることはこの競技ではまずありえないですし、それは私の頼りない経験則からさえも言えることです。

選手の皆さんにはぜひ課題を地道に解決して、不安なく本番を迎えてもらいたいですね。

絵に描いた餅

ハンマー投の競技終了後まもなく男女の円盤投が17時に開始。

サークル後方、選手と相対する位置で観戦しました。この位置には観客席などなく、勾配のある芝生上で見ることになったのでお尻が痛かったです…。

この大会に出場する円盤投げおじさんに「撮ってくれないか」と頼まれたのでカメラを回していたのですが、同じく円盤投に出場する蓬田和正選手を応援しにきた森下大地選手(前日の砲丸投に出場)が私の左前に座っており、彼も撮影していたようでおじさんはそちらを逐次チェックしていました。

50mの大台&日本選手権出場を目指す円盤投げおじさん(但馬AC)

さて、会場に着いた頃におじさんとは軽く挨拶を交わしていたのですが、その時に「周りの人に聞かれたら投人さん紹介していいですか」と尋ねられたので「別にいいっすよ」と答えておきました。

今年は観戦の頻度を上げることと、選手と交流を持つことが私の目標。

ゆえにここまでは良かったんですここまではね。

おじさんが動画をチェックしに来た時「森下さん、この人が投人さんです」と投人にキラーパス…のはずが油断していた自分は内心大慌て。

促された森下君が「はじめまして森下です」と言ってくれたのですが自分は「こんにちは…森下君ですよね」と会話する気があるのかないのかよくわからない返し。

お互い気恥ずかしい笑い?のようなものが起きて挨拶だけで終了。ここで自分が何か気の利いたことでも言えれば良かったのですがそれも叶わず…。

選手と交流したいだなんて聞いてあきれますね。もう目標を撤回しようかなと逃げの考えが頭をよぎりました。

パスが回ってきてボール持ちたくないから別の選手にまたパスするみたいな消極性。そんな選手は即クビだな。YOU’RE FIRED!

おじさん、みずにーさんに次いで森下君は私の顔を認識した三人目となったのですが、この感じだと次すれ違っても気づいてもらえないだろうなァ…。

すみません森下君。どうかお気を悪くしないでください。スポーツマンには縁遠い存在かもしれませんが、私のようなどうしようもないコミュ障が世の中には存在するのです。

せめて「あの時は動画提供していただきありがとうございました。」とか「記念撮影しましょう!」くらいは言えれば良かったんですけど、口下手すぎて言葉が出てきませんでした…。本当に申し訳ないです。

全カレも見に行こうと思ってるけどこんな調子じゃダメダメだなあ。I君よ、俺は早くも挫けそうになってきたぞ。

鉄板トークや手土産なしではつまんねー奴だと思われるだけだね。

話はちょっと逸れるんですけど、去年のアレがあってから、動画投稿も一年くらい空いてしまい一体自分は何やってるんだろうと最近よく思います。生来の気質が後ろ向きなのもあって、すぐにネガティブ思考に染まってしまうのです。

選手と距離を詰めることもできないのに、何が普及に尽力だって。愚痴や文句ばかりいっちょまえで前進や停滞どころか後退してるんじゃないかとすら感じています。それこそ自分よりもっと適格な活動者がいるのではないかと。

特に何も考えてなかった初心に立ち返りたい…。

自分の立ち位置って今どこにあるのかなと投稿者としてのアイデンティティが常に揺らいでます。辞める時は宣言してから辞めますけど、万一フラッといなくなっても許してくださいね。

投擲観戦の難しさ

なんの記事やねんという脱線っぷりですが本題に戻ります。

前述の通り今回はサークル後方からの観戦と相成ったわけですが、やはりこの視点が曲者で。

選手のターンを楽しむなら後方一択でしょうが、ネットで芝生がよく見えないわ距離感がつかめないわで競技観戦として楽しむにはちょっとどうかな、と思うところがあるんですよね。

円盤投は軌道の美しさも魅力の一つですが、それも見づらい。

この二年くらい純粋な観客として大会に参加してきましたが、自分が好きな視点はサイドかもしれません。

この視点であれば円盤がフワーっと滑らかに飛んでいく様が見て取れますし、ターン自体は横からでも見えますからね。

蓬田和正選手(KAGOTANI)の投擲

てなわけで、初観戦の人におすすめするならまず横から見てと私なら言うかもしれません。後方は基本視点かつ初心者向けなようでいて、その実玄人向けな気がするのです。

ただ今回はフィールドとほぼ同じ高さでの観戦だったので、高所からの眺めに比べ視野が狭くなっていたというのもあるとは思います。

少し高い位置から見るか、サークル真後ろではなく投擲セクターが見えるくらいに少しサイド寄りに座る、くらいが現実的な落としどころなのかな。

「投擲は魅力がないのではなく伝わっていない、知られていないだけなのだ」とこれまでスローガンのように標榜してきた私ですが、実際に観客の視点に立って初めてわかることもありました。投擲の魅力を発信・認知させることがいかに難しいか改めて痛感しましたね。

幸長慎一が貫禄の優勝

二年前に自身がマークした55m44の大会記録を立て続けに更新した幸長選手

幸長慎一選手が四回目に57m91の大会新を投げて圧勝。53m10のSB(多分)を投げた蓬田和正選手が順当に二位。44m71を投げた円盤投げおじさんが三位となりました。

飛川龍雅選手や武井夢叶選手らが欠場だったのは残念ですが実力者たちはさすがの投擲といったところ。

なお、京都産業大の坂口昇大選手は48m66でしたがオープン参加のため順位はつきません。先週の関西インカレで三位入賞を果たした坂口君ですが、またベストを伸ばしたのかな?今回はターンをしっかり見ることができました。彼も先が楽しみですね。

スイープレッグの大きさが魅力の坂口選手

女子円盤投は辻川美乃利選手(内田洋行AC)がただ一人50mラインを超える51m23で優勝。彼女も行く先々の大会で見かける顔なだけにお馴染みの選手という感じですね。面識はないですが、ええ。

実を言うとこれを書いている今日、兵庫県総体がありまして。

本当は行くつもりだったのですが、二日連続の観戦は体力的にきつくて断念。トシだなぁ。
次の試合はいつになるだろうか。兵庫選手権あたりかな?

ではまた。

解散!お疲れ様でした。

【リンク集】

男子ハンマー投リザルト

男子円盤投リザルト

女子ハンマー投リザルト

女子円盤投リザルト